2016年3月29日火曜日

オリジナル浴衣のお問合せ

暖かい日が多くなり、段々と春になってきました。
そろそろ浴衣の準備をする時期になってきたかも。

弊社でも「オリジナルで浴衣を作りたいのですが?」との問い合わせが多くなってきました。

でもちょっと待ってください。
いきなり「浴衣を作ると一着いくらですか?」と聞かれても、値段は出せません。



遠州綿紬 旅館浴衣 寝巻仕立て



いきなり「浴衣を作ると一着いくらですか?」とは、
例えて言うなら自動車販売店に行って、「車一台いくら?」とか、洋服屋に行って「シャツ一枚いくら?」って聞くのと同じです。
もっといえば、八百屋に行って「野菜一ついくら?」とか、お菓子屋に行って「お菓子ひとついくら?」と同じです。


そう、浴衣にも色々種類があります。
まして弊社は、本仕立ても業務用も両方を作る会社です。
普通の呉服屋さんや業務用繊維業者より、扱う種類が多いのです。

なので、お問合せをいただくと
「どんな場面で使いますか?」、「何枚くらい必要ですか?」
など、色々と質問させていただきます。

値段を出すためには、やはり必要な事なのです。
なので、「そんな面倒ならいいです。」と言われても、困ってしまうのです。




2016年3月3日木曜日

別注サイズ ピロケースの仕様

弊社では、定番のピロケースだけでなく、お客様の御希望に合わせたサイズのピロケースを作っています。

定番品は、中国で大量生産された物ですから仕様を変えることはできません。
でも自分たちで生地を裁断し、縫製する日本製なら仕様を変えるのはとても簡単な事です。


そこで仕様のポイントの一つ。
業務用として、旅館・ホテルなどで使われるピロケースは、洗濯はリネンサプライ会社で行います。
リネンサプライ会社のクリーニングの仕上げは、ローラーアイロンでの仕上げ。
ローラーをかけても口が開きやすいよう、縫製の際に口の部分は三巻きで仕上げをします。



業務用 日本製 ピロケース



本来、ピロケースを造る際には入口に生地のミミが来るよう裁断します。
生地の中でもミミの部分は一番強い所ですので、ほつれてくる心配はありません。
また、ミミのある生地=シャトル織機で製造しているということで、一つの品質表示にもなっていました。

でも入口がミミですと、ローラー仕上げをした時にくっついて開けにくいという声をたくさん聞きました。
ですので、弊社ではひと手間かけた「入口三巻」仕上げをお薦めしています。